目鬘(めかつら)の自作

目鬘(めかつら、めかづら、めがつら)

 

 

・お面の中でも、アイマスクの様に鼻から上のみを覆う物を目鬘と言うそうです。

 

 ※現代では福岡県の名産品「にわかせんぺい」のオマケが有名かもしれません※

 

・江戸時代、お花見の名所である飛鳥山隅田川には、この目鬘を売る行商人が現れたそうです。今で言うコスプレの気分を味わえるので、お花見のテンションと相まって意外と売れたとか。

 

・江戸の時代風俗や物売りについて調べていた時、偶然目鬘に行きつきました。

 「かつて酔いのテンションで大人達が楽しんでいたアイテムなのだから、現代でも楽しいのでは?」と思い、意を決して自作する事に。

 

・浮世絵や版画文化も好きなので、極限まで当時の製法を再現して製作したいなと思ったのですが……技術と知識が追いついていなかった為、下絵のデザインチェックも兼ねて取り敢えず印刷で作る事に。

 

・今回は無料のお絵かきソフト「アイビスペイント」で下絵を作り、印刷所にデータを持ち込み厚紙に印刷致しました。その後、自宅で裁断・穴あけをし、耳にかける為の輪ゴムを通して完成です。

ゴムの普及は明治時代以降だそうですが、今回はお気軽に楽しんで頂く為に輪ゴムに致しました。江戸時代当時は紐で耳に留めていたそうです。

 

・いつか、自作デザインが形になったら浮世絵形式でも作ってみたいですね。紙や染料なんかも当時の素材に寄せてみたいです。

 

 

 

・今回、知人の紹介で「第30回しながわ宿場まつり2023」にて無料配布の機会を頂けました。

 一枚辺り駄菓子程度のコストしかかかっておりませんし拙い出来ですが、お楽しみ頂けますと幸いです。

 

 

文責 目鬘製作

まげメガネ  X (Twitter)

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参考文献

笹間良彦 著『復元 江戸生活図鑑』柏書房株式会社 1995年発行